外国為替証拠金取引を目指すあなたへ!!  更新日時: 2005年4月10日

外国為替証拠金取引にはメリットがいっぱい!!

■スワップポイントを受け取れるという魅力
私が、外国為替証拠金取引を始めようと思った1番の理由も、このスワップポイントの受け取りでした。
スワップポイントとは、通貨を交換したことによって生ずる金利調整のことで、各通貨間の金利差をもとに計算されます。金利の高い方の通貨を買った場合は金利差相当額を受取り、金利の高い方の通貨を売った場合は支払います。
現在の日本の金利状況は、最低水準であり、他の通貨の買ポジションを保有している場合にはスワップポイントを受取りることができます。逆に、ドルなどを売る場合にはスワップポイントを支払います(その時点での金利差により変動します)。

例えば、現状の金利水準で米ドル/円の取引でドル買い(円売り)の場合、円通貨で米ドルを買付し、それを貸付けることになりますので、円による金利を支払うと同時に米ドルによる金利を受取ることになります。

このスワップポイントによる、利回りがとても魅力的なのです。
通貨の組み合わせによっては、年間利回り100%というものもあります。(保証金率10%で投資した場合)2005年4月の時点で、ニュージーランドドル/円は、年間利回りで100%です。つまり、ニュージーランドドルを買って、1年間保有していると、スワップポイントの受け取りだけで、買った金額と同じ金額になるのです。また、保有していたニュージーランドドルを売れば、投資資金も戻ってきます。買ったときよりも、ニュージーランドドルが上昇していれば、さらにその差は上乗せされ利益になります。逆に下がっていれば、差分は損益になります。ですから、買った時と売った時のニュージーランドドル/円の為替レートが同じで金利差も同じなら、1年間で投資資金が2倍になるのです。

ニュージーランドドルと言うと、今ひとつピンときませんが、分かりやすく米ドルで考えて見ましょう。
2005年4月の時点で、米ドル/円のスワップポイントは1日あたり76円となっています。(三井物産フチャーズ))つまり米ドルを買って保有していると1日につき、76円が金利として受け取れるということです。(米ドルを売って保有した場合は86円/日を支払う)これを1年で考えてみると、利回りが27.7%になるのです。つまり10万円分米ドルを買って1年保有し、同じ為替レートで決済すると、12万7,700円になるのです。これは、非常に魅力的ではないでしょうか。
このスワップポイントは各通過の組み合わせによって異なります。
米ドル/円は27.4%    (1ドル108円の時) ニュージーランドル/円は67.8%    (1Nドル77円の時)
英ポンド/円は48.4%   (1ポンド200円の時) 豪ドル/円は53.4%            (1豪ドル82円の時)
ユーロ/円は21.1%    (1ユーロ135円の時) いずれも2005年4月の時点で保証金率10%の場合
現時点でのスワップポイントはこちらを参照してください。

■こんなに条件がいいからには、何か裏があるに違いない!!

私は最初こう思いました。そして、いろいろと調べて見ました。確かにリスクは存在しますが、それは、株式を信用取引で売買するのと変わらないと感じました。いえ、むしろそれよりもリスクは小さいのではないかと思っています。
日本株信用取引 外国為替証拠金取引
6ヶ月で決済しなければならない 決済期限がない(ロールオーバーにより)
信用金利を支払う(年2%ぐらい) ドル買いの場合、金利を受け取れる
いいことが多くて、ますます怪しいですね。

■高利率の正体は、レバレッジ効果!!
レバレッジ効果とは、てこを利用した投資ということです。つまり預け入れたお金を保証金とし、それを元に、その何倍もの資金で運用するということです。日本株の信用取引でも、保証金率が30%の場合、預け入れたお金の約3.3倍の株式を買い付けることができます。外国為替証拠金取引もこれと同じ仕組みです。ただ、保証金率が10%などと低めに設定されているということです。10万円の預け入れで、100万円分、つまり10倍の外貨を買うことができるのです。ですから、実際の金利は米ドル/円で2.74%ぐらいですが、これが10倍され年利27.4%となるのです。

■レバレッジ取引は怖い投資方法か
一般的にレバレッジ取引は怖いというイメージを抱きがちです。実は私もそうでした。しかし、仕組みをよく理解して、預け入れるお金と、実際に投資するお金のバランスを保っていれば、まず大丈夫だということが分かりました。
実際の数字で考えて見ましょう。

例えば、必要保証金が10%で、保証金率が50%以下になった場合には自動的にロスカットされるという規定だったとしましょう。ロスカットされるということは、確定損を意味し、元金の目減りを表します。こうなってしまうと、やる気も失せ、損失を取り戻すのはかなり難しいといえるでしょう。ですから、決してロスカットされないということが損失回避の絶対条件です。ロスカットさえされなければ、ロールオーバーにより、決済期限はないわけですから、再び為替レートが自分にとって有利になる時までひたすら待っていればいいのです。しかも、スワップポイントは非常に高いので、保有している期間が長ければ長いほど、多くの金利を受け取れるのです。米ドル/円が1ドル110円の時、保証金率10%で1万ドル買った場合、11万円の資金が必要になりますが、1日ごとにスワップポイントを金利として受け取れます。仮にスワップポイントが81円だとすると、1年で2万9,565円となり、年間利回り27.4%となるのです。
このように考えると、為替の動きにより、為替差損が生じたとしても、ロスカットさえされなければ、長期保有することによって、金利でカバーすることできます。110円でドルを買った場合に、107.05円まで円高が進んでも、1年間の保有で決済すれば、損得なしという勘定になるのです。

■ロスカットされない資金のバランスとは?
では、ロスカットされない資金のバランスについて、具体的な数字で考えて見ましょう。先ほどと同じで、「必要保証金が10%、保証金率が50%以下になった場合には自動的にロスカットされる」という規定で考えます。比較的馴染みのある米ドル/円の為替レートで検討して見ましょう。
2005年現在、日本企業の多くは、1ドル105円前後を想定しているようです。これがどれぐらい円高に動く可能性があるかということですが、大きく見積もって1ドル95円とします。円安方向は気にする必要はないのですが、これも10円の幅を見て1ドル115円と想定します。つまり、今後米ドルは1ドル95〜115円の間を行き来すると考えます。この値動きの中で、1ドル110円の時に、1万単位米ドルを買ったとします。必要保証金率は10%ですから、11万円が必要です。
もし、11万円だけしか預け入れていないとすると、この時点で保証金率は100%ということです。
円高が進み1ドル107円になると、 3円 × 1万 = 3万円の損失 となります。
この時、保証金率は、 11万円 − 3万円 = 8万円 ÷ 11万円 = 72.7% となり、まだ50%を下回っていませんのでロスカットされることはありません。
さらに、円高が進み、1ドル104.5円になると、5.5円 × 1万 = 5.5万円の損失 となります。
この時、保証金率は、 11万円 − 5.5万円 = 5.5万円 ÷ 11万円 = 50% となります。ここからさらに円高に進むなら、保証金率が50%を下回ってしまいロスカットされてしまいます。そして、元金も半分の5.5万円になってしまいます。

これを回避するためにはどうしたらよいのでしょうか。
必要保証金(実際にドルを買う資金)の他に、保証金を預け入れておきます。このお金では決してドルを買ったりしてはいけません。幾らぐらい余分に預け入れておけば良いのか考えて見ましょう。
先ほどの、想定で米ドルは1ドル95円よりも安くならないとしました。これにより買った値段110円よりも、15円安くなる可能性があるということになります。1万ドル保有していれば、最大で 15円 × 1万 = 15万円の損失が出る可能性があるということです。
ですから、15万円の含み損が出ても、保証金率が50%を下回らないように、余裕資金を預け入れておけばいいのです。
含み損を差し引いた後に、5.5万円の資金が残っていれば、保証金率は50%になりますから、
15万 + 5.5万 =20.5万円 となり、買い付けたお金と、それ以外の預け入れ金の合計が20.5万円以上であれば、ロスカットされることはないでしょう。ですから、11万円以外に、あと9.5万円預け入れておけばまず安心ということです。
米ドル110円 1万単位につき9.5万円ですから、2万単位買う場合なら、2倍の19万円の余裕資金が必要です。
20.5万 ÷ 11万 = 1.86倍。つまり実際に買い付ける資金の、1.86倍のお金を保証金として預け入れておけば、まあ安心して保有していられるということです。(しかし過去において、1995年には1ドル80円まで円高が進んだことがあるので、絶対安心とはいえない。あくまで投資は自己責任で)
20.5万円の投資で、年間2万9,565円の金利ですから、実際には14.4%の利回りということですね。これでもだいぶお得ではないでしょうか。

■必要保証金率5%、ロスカットが25%以下の会社ならさらに有利な条件に
先ほどは、「必要保証金率10%、ロスカット水準50%」で考えてきましたが、これはあくまで、一つの例です。実際には、取り引き会社によって、必要保証金率もロスカット水準も様々です。
私が気に入って一番多く利用しているオリックス証券では、「必要保証金率5%、ロスカット水準25%」となっています。オリックス証券では、「必要保証金率5%、ロスカット水準25%」となっています。この数字だと、利用者にとってはさらに良い条件となります。
まず、必要保証金率が5%ということは、金利が10%の時の2倍ということになります。米ドルだと年間利回り54.8%になります。ニュージーランドドルだと年間利回りがなんと135.6%になるのです。
先ほどと同じく、110円で1万単位を買い95円になってもロスカットされないための余分の預け入れ資金は、10万8,750円となり、こちらは少し高くなります。実際に買い付ける資金の3倍が安全預け入れ資金となります。
しかし、16万3,750円の投資で、年間2万9,565円の金利を受け取れますので、実際の利回りは18.1%となり、さらにお得となります。

■私が取引している会社の必要保証金率とロスカット水準は下記の通りですので参考にしてください。
オリックス証券・・必要保証金率5%、ロスカット水準25%
ひまわり証券 ・・・・必要保証金率5%、ロスカット水準2%
三井物産フューチャーズ(株)・・・各通貨1万単位ごと10万円の保証金(米ドルで保証金率約9%)、ロスカット水準25%

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